秋の行事について

先週の金曜日は十五夜でしたね。お月見をされた方もいらっしゃることでしょうが、いざとなって、「満月は明日だけれど今夜が十五夜でよかったのかしら?」と思いませんでしたか?
十五夜は従来は月の満ち欠けをもとにした太陰暦で中秋(8/15)の夜でしたが、太陽の公転にもとづいた新暦では、今年の十五夜は9/13、満月は9/14でした。新月から満月になるまでの日数は14~16日間と幅があるため、必ずしも「十五夜」が満月になるとは限らないのですね。

団子や里芋を供えたり、ススキを飾って「お月見」を楽しむには満月だとよいのですが、その由来は、月への感謝と豊作祈願・収穫への感謝を、月に捧げることです。

秋は収穫の季節なので、豊作を願い、収穫が無事にできたときは感謝する。電灯がなかった昔は、月灯りは日が沈んでも収穫する手元を照らしてくれる助けになりますから、見守ってくれる月に感謝してお供えをする行事ができたのです。

そして秋は「味覚の秋」「食欲の秋」とも言われますね。次回からしばらく、食べることに関わるマナーに触れてみたいと思います。