箸が正しく持てると・・・
先週のコラムを読んで、自分の箸の持ち方をふり返った方はいかがでしたでしょうか?
自信が無かった方は次の手順をなぞってください。
簡単3ステップです!
①鉛筆を持つように、箸を一本持ちます。
親指の付け根にはさんだ箸は、中指で支えていますが、
薬指の第一関節で支えるように変えます。
箸頭から1/3たらずに親指の付け根にあたっていると、
バランスがとれるので、動かしても安定します。
②もう1本、上にくる箸を持ちます。
上の箸は親指、人差し指、中指の3本の指で持ってください。
③上の箸と下の箸との間隔をあけて
箸先がクロスしないように注意しながら、
上の箸を動かしてください。
このとき中指が箸と箸の間から飛び出しすぎないように、わずかにひっこめてみましょう。ほら、上の箸が動きやすくなりましたね?
実際に食べ物をつまむとき、下の箸は食べ物に添えるだけで、上の箸の方を動かして挟みます。
動きがスムーズでないときは、
・親指の付け根にあたる位置(支点)が適切か
・中指が主張しすぎていないか
この2点を確認してみましょう。
お箸の持ち方を「鉛筆を持つように」と始めましたが、子どもであれば、鉛筆を使った”お勉強”よりも、育つために”自分で食べられる”ことが先です。
箸を正しく持てると、長時間つかっても疲れませんし、豆粒でさえつまめます。箸は衛生的に食事をするための道具ですから、勉強より先に箸の持ち方を身につけさせてあげたいものです。
お箸の持ち方と、鉛筆の持ち方に共通項があるのですから、箸が正しく持てない大人の方は、仕事相手と会食を共にしなくても、筆記の仕草から推測されてしまうかも?!
また、「箸の持ち方」「鉛筆の持ち方」「姿勢」は関係があるという研究論文もあります。箸が正しく持てると相互作用で姿勢が良くなるため、鉛筆を使った作業(勉強など)に長時間あたるのが楽になります。
正しい持ち方ができていると、所作が美しくなる上に実益もあるのですから「なんてお得!」くらいの気持ちで身に付けておかれてはいかがでしょうか。