食事時の第一印象
学生に実施するビジネスマナー講座では「出来ていてあたり前のこと」や「第一印象の重要性」やについてお話するのですが、「日常であたり前に行っている」からこそ、自分が出来ているかどうか気付かないのが ”箸の持ち方・使い方”ではないでしょうか。
自身も、『正しいお箸の取り上げ方・置き方』という記事を見かけたときに、なにげなく上げ下ろししている自分の所作を初めて振り返りました。
一緒に食事をしたときに、相手の箸の持ち方が気になる人は80%だそうです。箸の持ち方もまた『第一印象』なんですね。
インターネットのアンケートで、「人のどんなところにがっかりしますか?」という質問では 「収入や学歴」より「箸が正しく持てない人には魅力を感じない」という答えが圧倒的に多かったそうです。
実際に箸が正しく持てない人の割合は30%近く、大学生や社会人になってから持ち方を直したという人もいて、きっかけは「家族や友人から指摘されたから」が多いとのこと。いっぽうで、持ち方が気になる人の回答に「指摘してくれる家族、友達がいない人なのかなと思ってしまった」という声があったそうです。
箸を正しく持てなくても悪いことは無いのですが、見た目で人間関係まで想像されてもなんですし、なにより箸の正しいとされる持ち方は、手を汚さないために二本の棒をつかって食べ物を口に運ぶときの『最も合理的な ”型”』です。身に付いていて損はありませんよね。
大人になってから箸の持ち方を直した女性によると、
「実は、食事で箸を持つ手が疲れていた」そうです。
箸を正しく持つと、力点が適切なので手が疲れません。
さらに、動きの理にかなっているところが
「違和感が無い」=「美しい印象を与える」とわたくしは思います。
次回は正しい持ち方と、上げ下ろしのしかたを掲載しますので、自分の持ち方の再確認をかねてコラムを読んでいただければ幸いです(^^)